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ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「口腔ケアにおける歯科衛生士の役割」

■日時 平成23年5月31日(火)
■出演 広島県歯科医師会 副会長 関野 憲三 さん
■ DJ 徳永 真紀さん

【徳永DJ】
関野さんは広島県歯科医師会の副会長さんで,関野歯科クリニックの先生でもあって,もうひとつされている事があるそうですね。

【関野さん】
 実はですね,私ども広島県歯科医師会は歯科衛生士の養成学校として広島高等歯科衛生士専門学校を運営しておりますが,そちらの学校長も兼務しております。

【徳永DJ】
 では毎日お忙しいですね。

【関野さん】
 ええ。なんとかやっておりますが。(笑)

【徳永DJ】
 では今日は,そんな関野先生に教えていただく「口腔ケアにおける歯科衛生士の役割」です。まず,歯科衛生士とはどんなお仕事なんでしょう?

【関野さん】
 そうですね。看護師さんと同じような仕事だと理解していただければいいのですが,私どもの学校は,3年制をとっています。卒業して国家資格を取りますと,歯科衛生士として業務につくのですが,普通歯科医院を受診をされた方は,歯科医の傍らで診療補助をしているのが歯科衛生士と理解されたらいいのですが,その他に口腔ケアの専門家として患者さんの口腔ケアをすることが非常に重要な仕事になっています。

【徳永DJ】
口腔ケアというのはどういったものになるんでしょう?

【関野さん】
 そうですね。私は主に歯科疾患を治療するのですが,やはり予防ということでは歯科衛生士の役割が非常に大きいものがありまして,例えば歯周病,虫歯にならないためにはどのように正しくブラッシング,ハミガキをしたらいいかですとか,高齢者で噛みにくいであるとか,口腔内の状態が非常に悪い方はどうしたら健康な口腔を保つことができるのか。と言うことに従事しています。

【徳永DJ】
 口腔ケアがどうして大切になってくるんですか?

【関野さん】
そうですね。口の中というのは非常に細菌が多いんですね。歯周病あるいは虫歯の原因は,細菌だということは皆さんご存知だと思いますが,歯周病菌または虫歯の原因菌が繁殖しますと,当然歯周病,虫歯になりやすい。特に最近,高齢者の寝たきりの方々,在宅施設の方々,病院に入院されている方の口腔ケアが非常に重要視されていまして,口腔内に細菌が入りまして,それが原因で肺炎を起すことが増えています。今回の大震災でも,避難所に避難された方の口腔内の状態も悪化していますので,歯科医師と歯科衛生士が出向いてそういった方々の口腔内のケアに従事しりしています。

【徳永DJ】
 口腔ケアは体に及ぼす影響を予防するためにも重要なんですね。

【関野さん】
 やはり体の一部で,つい口の中くらいと軽視する人が多いのですが,やはり口と言うのは最初の消化器の一部ですから,非常に大事な器官であると認識していただきたいですね。

【徳永DJ】
 お子さんの場合は,何歳くらいから口腔ケアができるんですか?

【関野さん】
 そうですね。もう乳歯が前歯から生えますが,乳歯が生え始めた時点から口腔ケアにかかったほうがいいんですが,ただいきなりブラシと言うのは難しいですし,なかなか赤ちゃんは口を開けてくれませんから,その場合はおっぱいやミルクを飲んだ後にガーゼで拭き取るだけでもかなり効果がありますので,そういう点から気をつけていただきたいですね。

【徳永DJ】
 毎食後ですか?

【関野さん】
 ええ。毎食後ですね。

【徳永DJ】
あと,妊婦さんの話も聞いた事があるのですが・・・。

【関野さん】
 そうですね。よく誤解されているのが,赤ちゃんができたので赤ちゃんに栄養を取られてはが悪くなったと。そのように誤解されている方がいるのですが,直接の関係より,妊娠中と言うのはホルモンのバランスが崩れたり,つわりがひどくて十分に口腔洗浄できなかったり,臨月が近づきますと益々ブラッシングが億劫になってきたりします。そういった二次的原因で歯周病や虫歯が悪化することは非常に多いですね。

【徳永DJ】
 とういうことは,妊娠中はそういったことが原因で口腔内が不衛生になりがちだということですよね。

【関野さん】
 そうですね。ですからそういったことを頭に置いて,より今まで以上に口腔の健康状態に気をつけていただけらば,特に赤ちゃんができたからといって急激に歯が悪くなる子とはないと思います。

【徳永DJ】
 そうなんですね。自分で気をつけられるわけですね。先ほどお子さんはガーゼでブラッシングしましょうとお話があったんですが,その他でお子さんの口腔ケアで気をつけたほうがいいことってありますか?

【関野さん】
 やはり甘いものですね。間食というのはある面では必要な面もあります。栄養を補給するという意味で。ただ,だらだら時間の区別なく甘い物が口に中に入っている状態が一番悪いので,時間と量を制限していただくのであれば間食は必要だと思いますね。だから理想的には,間食した後にもう一度ブラッシングしてもらえればより理想的ではあります。

【徳永DJ】
 口腔ケアというのはそれくらい,やったほうがいいくらい大事だということは分かったんですが,口腔ケアにおける歯科衛生士の役割というのはどういったことになるのでしょうか?

【関野さん】
 はい。そうですね,3年間で専門的な知識やスキルを身につけますので,実際現場に行った場合は専門家として,実際には歯科医師の指導のもととは言うのですが,あくまでアシスタントではなく,1人のプロフェッショナルとしてパートナーとして,患者さんの口腔ケア,口腔管理に携わる。そういったことが非常に大切だと思います。

【徳永DJ】
 では専門家としての知識,スキルがかなり求められるわけですね。

【関野さん】
 そうですね。特にこれからは先ほども申し上げましたように,在宅患者さんやがん患者さんの術前術後の口腔管理をしっかりすることによって入院日数が減るとか,術後の様子がいいなど,そういったことで積極的に実施しています。ただ,そういった面でも,歯科衛生士の役割というものがこれから益々重要視されてくるでしょう。

【徳永DJ】
 小さい内から,そして年を重ねてもずっと口腔ケアは大事で,歯科衛生士さんの役割も大きいということが分かりました。最後になりましたが,パパさんママさんへメッセージをお願します。

【関野さん】
 特に気をつけていただきたいのが規則的な食生活。特に今,夜型のパパママが増えているんですが,子どもが慣れているからと言って遅くまで起こしていると,やはり精神面もそうですが,どうしても食べたり飲んだりする回数が増えますから,そういう夜遅い子どもさんは非常に歯周病,虫歯が多いですね。そういうことにぜひ気をつけていただいて,食事の面でも栄養のバランスの取れた食事をすること。それが口の中だけでなく,全身の健康を保つのに重要な事だと思います。

【徳永DJ】
 はい。わかりました。今日は広島県歯科医師会副会長 関野憲三さんにおこしいただきまして,「口腔ケアにおける歯科衛生士の役割」についてお話を伺いました。ありがとうございました。 

【関野さん】
 ありがとうございました。