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ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「今はやりの感染症について 手洗いのススメ」

■日時 平成23年12月13日(火)
■出演 広島県健康福祉局健康対策課感染症グループ 松岡 俊彦 さん
■ DJ 徳永 真紀さん

【徳永DJ】

 今はやっている感染症とはどんなものですか?

 

【松岡さん】

 はい。実は冬に流行する感染症はたくさんあるんですが,広島県では水ぼそうの警報が発令中です。また最近話題のマイコプラズマ肺炎や,問合せが多いRSウイルス感染症,それと皆さんが一番注目していると思いますインフルエンザですね。

 

【徳永DJ】

では一つずつ教えていただきましょう。まずは水ぼうそうについて教えて下さい。

 

【松岡さん】

 はい。水ぼうそうは,正式な名称は「水痘(すいとう)」と言います。水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる急性の感染症,感染力が強く,接触感染,飛沫感染,あるいは空気感染など様々な感染経路があります。保育所などでも流行しやすいのが特徴です。広島県では11月4日に水ぼうそう警報を発令し,今のところ県北部と東広島竹屋地区で高く発生しています。潜伏期間は2週間程度で,子どもは発疹が初発症状,成人の方は発疹が出る1日か2日前に発熱と全身倦怠感を伴うことがあります。発疹は全身性でかゆみがあり,赤くなって盛り上がった後,短期間で水泡となり,その後かさぶたになります。成人は子どもに比べて重症化しやすく,合併症の頻度も高くなります。

 

【徳永DJ】

 とにかく痒いので,お子さんはかわいそうですよね。次に,最近よく耳にする「マイコプラズマ肺炎」こちらはどんなものなのでしょう?

 

【松岡さん】

 はい。ウイルスと細菌の中間に位置する病原体の「マイコプラズマ」によって起こる感染症です。主に小児や若い人に起こる肺炎なんですね。発熱や体のだるさ,頭痛,痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れ気味に始まるんですが,熱が下がった後でも長い間続くのが特徴です。飛沫感染や接触感染により感染しますが,濃厚な接触が必要だと言われています。全国的には高く水位しているんですが,実は広島県では少し高い程度で,全国のように目立った増加というのは今のところみられておりません。

 

【徳永DJ】

そうなんですか。注意は必要でしょうが,広島ではまだそこまでではないと言うことですね。

では次に,先日このコーナーにご出演いただいたママさんも,お子さんがなられたという「RSウイルス感染症」こちらはどんなものでしょうか?

 

【松岡さん】

 そうですね。11月から1月にかけて冬季に流行する病気で,広島県でも11月の下旬から少し届出が増加しているようです。2歳までの乳幼児の方に多くみられて,特にお母さんの抗体がある生後数週間から数カ月の間に,最も重症化するので注意が必要です。接触飛沫感染で感染するのですが,年長児や成人の方の感染もみられます。比較的軽い症状ですが,軽い風邪のような症状から重症の肺炎のような気管支炎とか様々な症状が起こります。

 

【徳永DJ】

 そうなんですね。ではこれは注意が必要ということですね。そして最後にインフルエンザです。こちらはどうでしょう?

 

【松岡さん】

 はい。インフルエンザは3つの型,A香港型,AH1N1型,B型の3つのタイプが流行するんですが,今のところ広島県ではA香港型とB型の集団発生がみられます。全県では流行入り直前という状況なのですが,広島市内ではすでに流行が始まっているようです。また,広島市周辺や備三地区では学級閉鎖が報告されています。

 やはりこれからは,冬の感染症の代表格ですので,動向を注目しておく必要があるかと思います。

 

【徳永DJ】

 そうですね。では,予防接種をするタイミングと回数を教えて下さい。

 

【松岡さん】

 今日紹介した感染症では,水ぼうそうとインフルエンザにはワクチンがあります。予防接種で予防が可能な感染症は,できるだけ予防接種を受けるとよいですね。

 インフルエンザの予防ワクチンは,その効果が期待できるのは接種してから2週間後から5カ月程度。毎年流行するタイプも少しずつ抗原性が変わってきていると言われているので,毎シーズンワクチンの接種が必要です。ただ,ワクチンを接種したからと言って,必ずしもインフルエンザにかからないというものではありません。インフルエンザワクチンは,あくまで重症化を防ぐのが目的なので,そういったことで打っていただくことです。

 次に水ぼうそうですが,1歳以上で1回の接種でOKです。また,水ぼうそうが流行している季節やご家庭では,患者と接触してからできるだけ早く,72時間以内に水痘ワクチンを接種することにより,発症や症状が軽くすむことが期待されます。

 

【徳永DJ】

 水ぼうそうは1回打てば大丈夫ということですね。では,手洗いなんですが,上手な仕方を教えて下さい。

 

【松岡さん】

 そうですね。手洗いについてはリスナーの皆さんも日頃からしてらっしゃると思うのですが,手洗いの基本は流水と液体石鹸ですね。また,洗い残しの起こりやすいところ,例えば指の間や爪の周辺,親指などを意識して洗うことが大切です。それと,ペーパータオルや清潔なタオルで水分をしっかり拭きとっていただくのもポイントです。例えば,テーブルを拭く時は,乾拭きではなく,ふきんを水に濡らしてから拭きますよね。手が濡れていると,手荒れもおきやすく病原体もつきやすいと言われています。手が洗えない場合は,アルコール式の消毒薬を使ってもいいですね。

 

【徳永DJ】

 最近いろんなのが出てますよね。

 

【松岡さん】

 そうですね。ジェルタイプのものもありますよね。

 それと咳エチケットですが,咳やくしゃみが出そうなときは,マスクをしたり,ハンカチで口を押さえて咳をすることにより,周りの人への感染を減らすことができます。

 

【徳永DJ】

 大事なことですね。それでは,パパさんママさんへメッセージをお願いします。

 

【松岡さん】

 小さなお子さんにとって発熱や咳が出る病気はインフルエンザだけでなく,いろんなものがあります。特に突然の高熱や元気がないようでしたら,早めにかかりつけの医療機関を受診することをおススメします。保護者として,手洗いや咳エチケットはタイムリーにかっこよく実行していただき,お子さんが真似したくなるように頑張ってください。