ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「冬の子どもの安全」

■日時 平成23年1月17日(火)
■出演 日本赤十字社 広島県支部 安部 直美 さん
■ DJ 徳永 真紀さん

【徳永DJ】

 まず,この時期,家の中で危険なものといえば暖房器具だと思うんですが。

 

【安部さん】

 そうですね。やはり寒いですから,暖房器具はたいていのご家庭で使われていると思います。ストーブもそうですが,ストーブの上に置いたやかんとかも危ないですね。

 

【徳永DJ】

ファンヒーターもですか?

 

【安部さん】

 そうですね。噴出し口は熱いので危険ですし,ホットカーペットも寝た子どもを親心でそのまま寝かせていると,脱水症状を起こしかねないので,そういった意味でも危険ですし,低温やけどということもあります。

 

【徳永DJ】

 いろいろ気をつけてあげなければいけないことがあるんですね。では暖房器具の安全対策はどのようにしたらいいですか?

 

【安部さん】

 大事なことは,近づけないことです。

 

【徳永DJ】

そうですよね。柵とかありますよね。

 

【安部さん】

 ちゃんとされているとは思いますが,注意しなければいけないのは,ご家庭ではきちんと柵をされていても,おじいちゃん,おばあちゃんのところに行くと,そこまではちゃんとしてないんじゃないかと思いますので,そういう時にちょっと注意が必要かなと思います。

 

【徳永DJ】

 おでかけ先の安全対策も考えないといけないんですね。

 

【安部さん】

 そうですね。それと換気ですね。空気の入れ替え。やっぱり暖房器具を使っていると,30分に1回,1分間は空気の入れ替えをぜひやっていただきたいと思います。それと乾燥ということにも気をつけていただきたいですね。インフルエンザも流行ってきますし,湿度がある程度保たれていないと,ちょっと問題がありますよね。

 

【徳永DJ】

 そうですよね。では,危険ということにちょっと注目していきたいのですが,その他,家の中の物や場所で危険なものってありますか??

 

【安部さん】

 そうですね~。居間ですとテーブルの上にいろんなものが置いてありますよね。熱いコーヒーですとか,もしお父さんがタバコを吸われる方ならタバコやお薬が転がっていたり,

ピーナツや豆菓子なども何でも口に入れる年代には危険がいっぱいです。

 

【徳永DJ】

 お子さん達は家の中でもやんちゃにしますものね。冬の危険に関して言うと,寒いと外で遊べないという時,家の中で遊ぶというのが大きく関わってきますかね?

 

【安部さん】

 そうですね。いろんな物があるところを走り回っていてぶつかったり,上から物が落ちてきたりとかそういった危険はありますね。

 

【徳永DJ】

 あと,台所とはどうですか?

 

【安部さん】

 台所は炊飯器が熱いですよね。炊き上がりつつあるときと,出来上がったものが危険だと言うこともありますし,電気ポットをひっくり返したり,テーブルクロスをひっぱって,ちょうどヨチヨチ歩きとかつかまり立ちをする時期は危ないですね。

 

【徳永DJ】

 ではお子さんが小さいヨチヨチ歩きの頃は,テーブルクロスは控えたほうがいいですね。

あとは,よく台所の戸とか開けませんか?

 

【安部さん】

 開けます!開けます!!・・・ええ,うちの孫もちょうど一歳になったんですが,開けないと思っていた所を開けるようになって・・・。

 

【徳永DJ】

 おー!成長ではありますが,うっかり包丁なんてダメですね。

 

【安部さん】

 そうですね。

 

【徳永DJ】

 風呂場や脱衣所はどうでしょう?

 

【安部さん】

 湯船に落ちるとか,うっかりのぞき込んでて,頭が重いのでバランスが悪いんですよね。ですから,ちょっとバランスを崩して頭から突っ込んだりすることもありますし,突然熱い湯やシャワーが出てきたりすることもありますし,洗剤とかいろいろなものがありますので,ついそれが口の中に・・・ということもないとは言えないですね。

 その他,洗濯機が回っているところに踏み台を持ってきて,中をのぞきこんで頭から突っ込むというのも,現実に起きた事故なんですね。

 

【徳永DJ】

 落ちる,転落,挟む,このあたりは気を付けたいですね。ざっと紹介していただいただけでもこんなにあるんですが,万が一なにかあったときの対処法,安全対策についても教えていただけますか?

 

【安部さん】

 そうですね。先ほど紹介した危険だと思われるものに,簡単に子どもの手が届かないようにすることは大切だと思います。とは言え,高い所に置いたから大丈夫と思っても,子どもは日々成長して知恵もついてきますので,タンスの引き出しを階段のように出して,上がってしまうということもあるんですよ・・・。

 

 

【徳永DJ】

 えーー!では成長も考えつつ,しっかり万全の対策を取らないといけませんね。

 あと,やけどをした時はどうしたらいいですか?

 

【安部さん】

 やけどの場合は面積と深さが問題なんですが,範囲が狭くて痛がっているときは,とにかく冷やす。水で冷やせばいいんですが,痛みがなくなるまで冷やすということです。ただ,痛みが取れたかどうかは子どもの場合はわからないので,水遊びをしだしたら「痛みがとれたかな。」と目安として判断していただければいいかと思います。

 

【徳永DJ】

なるほど。では,万が一転落した場合はどうしたらいいですか?

 

【安部さん】

 転落の場合はどこでどのように落ちたのか,どこを打ったのか,どのくらいの高さから落ちたのか,そういったことを知ることが重要かなと思いますので,よく観察していただきたいのと,子どもは具合が悪いことをうまく表現できないので,充分に観察をすることと,頭以外の怪我がないか診ていただきたいですね。

 

【徳永DJ】

 いつもと違う様子でしたら119番ですね。あとは,誤飲ですね。先ほども豆や洗剤なんかを飲むという話もありましたが。こういった場合は?

 

【安部さん】

 手当てというか,何を飲んだかが問題なのですが,口の中に入って飲み込んだことで中毒を起すこともありますので,中毒110番というのがありますので,どこかにメモしておいて,ぜひそういったので確認していただいて,慌てずそこに聞いてみて手当をするということと,やはり,意識があるとかないとかで,ない時はすぐに119番か,医療機関や中毒情報センターなどに連絡をして,指示を受けるのが大切です。

 

【徳永DJ】

 はい。そのほか,危険な場所をどんなふうに子どもに教えればいいのかなと思うのですが・・・。子どもが危険だと思わずに近寄る場所とかありますよね。

 

【安部さん】

 成長や年齢によって違いますし,よく発達の段階を理解した上で,いろんな日々の行動の中で教えていくことが大切だと思いますので,まず,大人が手本を示すということです。 例えば,「赤信号みんなで渡ればこわくない」は,絶対にやらない!ということ。

 

【徳永DJ】

 ルールをしっかり守るということですね。

 

【安部さん】

 そうですね。あとは,安全な行動を繰り返し言って聞かせる。ちゃんとできたら褒めて,自信を持たせることが大切だろうと思います。

 

【徳永DJ】

 褒めるというのは大事なんですね。ダメダメ!と叱るばかりではなく。

 

【安部さん】

 そうですね。だんだん大きくなりますと,交通ルールや遊びの中でのマナー,社会のルールなんかを教えていけばいいかなと思います。

 

【徳永DJ】

 わかりました,ありがとうございます。では,最後にパパさんママさんにメッセージをお願いします。

 

【安部さん】

 はい。しっかり我が子の特徴をを知っておくことが大切かなと思います。例えば,危険なことが理解できない,あるいは知ってはいるが遊びに夢中になると危険なことを忘れてしまう。ということもありますので,事故の原因となる環境や子どもの衣服にも気配りをしていただきたいと思います。スモックが引っかかって,すべり台のところで首を吊ったという状況が,実際に広島県でありましたよね。それと,子どもの成長発達がとても早いので,昨日までできなかったことが今日はできるということを,知っておいていただきたいと思いますので,安心しすぎないようにということ。一度ご自分の目で,子どもの目線になって危険がないかどうか,家の中を点検してみて下さい。また,大人の愛情のある言葉と態度をしっかり見ていますので,命を大切にするということを子どもが知ることにもなりますし,将来自分のことだけではなく,他の人たちへの思いやりにも繋がっていくことが期待できると思います。ぜひご家庭で安全対策を取ってみてください。また,赤十字の幼児安全法の講習も機会を見つけて,救急法と同じように,子どもの安全と健やかな成長を願って幼児安全法というのをやっておりますので,ぜひご活用いただきたいと思います。