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ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「広島県歯と口腔の健康づくり推進条例について」

■日時 平成24年1月31日(火)
■出演 広島県歯科医師会 専務理事 荒川 信介 さん
■ DJ 徳永 真紀さん

【徳永DJ】
 まず,歯と口腔の健康づくり推進条例とはどんな条例ですか?

【荒川さん】
 はい。近年,いろいろな実験やデータの集積により,歯と口腔(口の中)の健康が全身の健康と密接に結びついて入るということが分かってきました。つまり,全身の健康を維持するためには,歯と口腔の健康を維持する必要があるということなんです。よって,この条例においては,県民の皆様に歯と口腔の健康づくりに積極的に取り組んでいただくことをお願いするとともに,関係する市町や教育機関,健康保健機関等に県民の皆様が歯と口腔に関する知識を深めていただくような情報の発信,または健康診断の場を提供することを義務づけています。このようなことを推進していくために,関係各団体の協議する場を設置し,概ね5年ごとに県民の皆様のお口の中の実態を調査を行ない,推進計画をたてるということになっています。そのほか,いろいろ書いてはあるんですが,大まかなことはこのようなことです。

【徳永DJ】
そうなんですね。こういった条例ができたことをすみません,正直存じ上げませんでした。そもそもどうしてこのような条例ができたんですか?

【荒川さん】
 私ども歯科関係者にとっては,歯と口腔の健康づくりが全身の健康づくりに密接に結びついているというのは理解していますが,県民の皆様はそのようなことはお分かりになっていないことが現状です。そのためにあらゆる機会を捉えて情報の提供を図り,ご理解をいただいて,ご自分のために歯と口腔の健康づくりに励んでいただくために,この条例が制定されたということです。

【徳永DJ】
 条例が制定されたんですよね。今までこのように歯と口腔に関する法律はなかったんですか?
 
【荒川さん】
 そうなんですね。国は全身の健康に関しては「健康日本21」などの法律により推進していますが,歯と口腔の健康づくりについては法律がありませんでした,

【徳永DJ】
そうなんですね!以外です。

【荒川さん】
 そうなんです。例えば歯周病対策においては,予防で一番大事な時期である成人期以降の法的基盤が弱いために,乳幼児から学童期までに行なわれてきた予防対策が途切れてしまうのが現状です。県民一人一人の生涯に渡る切れ目のない歯と口腔の健康づくりになっていないのが現状です。そのため,国の法律によって歯と口腔の健康づくりの推進を図ることをお願いして参りましたが,なかなか実現しませんでした。それに業をにやしたというのは変ですが新潟県が平成22年に条例の制定をしたのが最初で,それから各県で条例の動きが活発化して,広島県でも県議会の全員一致で昨年3月14日に制定されました。その後制定された県もありますので,今は二十数県において条例が制定されております。
 また,広島県に遅れること5カ月,8月10日ですが,やっと国の法律も公布されました。

【徳永DJ】
 では,県が条例という形で先にリードして動き始めて,それに法律という形でやっと国がついてきたということですか。
 では具体的に私達県民はどうすればいいのですか?
 
【荒川さん】
 まず県民の皆様には,歯と口腔の健康づくりに関する正しい知識を持っていただいて,自ら歯と口腔の健康づくりに努めていただくということです。ご自分の健康はご自分で守るという基本を忘れずに,自らネットなどを利用して情報の収集に努められるとともに,行政や健康づくりを支援する機関から発信される情報を逃すことなく収集して,積極的にイベントや検診事業に参加され,現在のご自分の歯と口腔の健康状態について正確に把握するとともに,もし問題があるのならば,かかりつけの歯科医を利用して早期に解決を図られるのがよいかと思います。

【徳永DJ】
 個人個人で意識を高めていかなくてはいけないんですね。

【荒川さん】
 そういうことですね。一番重要なことだと思います。

【徳永DJ】
 自分で歯と口腔の健康づくりに取り組むように努めるとは,具体的にどんなことに取り組んだらいいのですか?

【荒川さん】
 そうですね。わたしたち歯科医が,国や県や行政とともに推進している運動に,「8020運動」というのがあります。また,今盛んに言っているのが「カミング30」などがあります。「8020運動」は,年を取ったとき,20本程度の歯が残っていれば,大抵のものがおいしく食べれる,ということなので,お口のケアを頑張って歯を残しましょうという運動ですし,「カミング30」は,一口およそ30回噛む運動です。この両方の運動とも,基本的には生活習慣を見直して,正しい食生活と正しい口腔ケアを身につけましょうという運動です。そのためには,正確に情報の収集と共に,専門家による個人的な指導を受ける必要があると思います。

【徳永DJ】
 それぞれの運動について,このコーナーでもお話いただいたことのある話なので,ぜひこういった番組も利用していただきたいものですね。
 では最後に,パパさんママさんにメッセージをお願いします。
    
【荒川さん】
 一旦身についた誤った生活習慣を正しい習慣に直すのは,大変な努力が必要です。ご両親はお子さんに,ぜひよい生活習慣を身につけるよう,導いてほしいものです。
そのためには,自分がお子さんのよい手本となるよう,もう一度ご自分の生活習慣を見つめ直していただきたいと思います。
 歯と口腔のためのよい生活習慣といえば,簡単に言うと規則正しい食生活と,毎食後と就寝前の正しいハミガキです。そして,年1回の定期健診とメンテナンスです。やさしいようで,実際に実行するには努力が必要ですが,頑張っていただきたいと思います。

【徳永DJ】
 お子さんに言う前に,まず大人の自分からと言うことですね。
 今日は広島県歯科医師会の専務理事,荒川信介さんに「歯と口腔の健康づくり推進条例について教えていただきました。
 ありがとうございました。