ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「語り継ぐこと」

■日時 平成28年8月4日(木曜日)
■出演 「人形劇のあひる座」主宰 中峠 房江(なかたお ふさえ)さん
■ DJ キムラミチタさん、俊山真美さん

【俊山DJ】
今日のpapamama smile clubは、「語り継ぐこと」というテーマでお送りします。
スタジオにお越しいただいたのは、「人形劇あひる座」主宰 中峠 房江(なかたお ふさえ)さんです。
宜しくお願いします!!

【中峠さん】
こんにちは。よろしくお願いします。

【キムラDJ】
自己紹介をお願いします。

【中峠さん】
私は、1937年・昭和12年に生まれ、現在までずっと呉に住んでいます。
人形劇のあひる座の代表をしています。

【キムラDJ】
昭和12年生まれ・・・むちゃくちゃお元気ですよねえ。

【中峠さん】
ありがとうございます(笑)

【俊山DJ】
今日は、あざやかなピンクのお召し物で、素敵です。

【キムラDJ】
「人形劇のあひる座」は、どんな活動をしているのですか?

【中峠さん】
私たちのあひる座は、呉市で40年以上活動しているアマチュアの人形劇団です。
手作りの人形劇をやっています。
県内各地の保育園や公民館などから毎年、依頼を受けて、たくさんの子どもたちとの出会いをさせて頂い
ています。
人形劇の活動とは別なんですが、昨年、私の空襲の体験の話を紙芝居にしました。
これは、昭和20年7月1日の日に呉空襲がありました。その時の私が経験したことをもとした紙芝居「ふ
うちゃんのそら」を制作しました。

【俊山DJ】
手作りで作られたんですか?

【中峠さん】
そうです。

【俊山DJ】
「ふうちゃんのそら」は、どんな紙芝居なのですか?

【中峠さん】
これは、ふぅちゃんという名前のおばあちゃんなんですが、私のことなんです。

【俊山DJ】
アッ・・・ふさえさんで「ふうちゃん」

【中峠さん】
そうです。孫に呉空襲の話を聞かせるというストーリーになってます。
姉と二人で防空壕に逃げて、防空壕の中の体験。そして、翌朝見た焼け野原の呉の町とか爆弾で死んだお父さんのこととか、最後には平和のメッセージを込めたお話です。

【キムラDJ】
たくさんの想いの詰まっている紙芝居だと思います。
そこにはやっぱり中峠さんの想いがねえ・・・

【中峠さん】
7,8年前に、呉の子ども達が集まる、児童館のようなところで行った人形劇の後、呉空襲の自分の体験を話した時に、子どもたちはもちろん、若い先生や親御さん達が、呉で空襲があったっていう事を知らない事にとても驚きました。
本当に呉であった事実を知ってもらおう。そして子どもたちの未来が絶対に平和であるように、強い願いを込め、昨年、呉かみしばいのつどい 代表の関家さんと、呉市在住の絵本作家 よこみちけいこさんと紙芝居を作りました。
全面的に、作家のよこみちけいこさんのおおいなる力に委ねられたことなんですが。

【俊山DJ】
その思いが、本当に表現されているわけなんですが・・・

【キムラDJ】
今日は、ラジオなので絵はありませんけれど、スタジオで、中峠さんに少しだけ紙芝居「ふうちゃんのそら」を実演して頂けるとの事で。中峠さん、お願いします。

【中峠さん】
この紙芝居は、18場面あります。
いちばん最後の場面は、青空に向かって両手を挙げた笑顔のふうちゃんが描かれています。虹も見えます。
では、

~いつも あたりまえのように広がる空。
 この空を 見上げることすら こわくて こわくて、
 いつも下を向いて ふるえている子どもたちが たくさんいた、
 そんな時代がありました。
 ふと 空を見上げて「ああ きれいだなあ、きもちいいなあ」と思う、
 このあたりまえのことが とても幸せなことなのです。~
  紙芝居「ふうちゃんのそら」 おしまい   
  原案:中峠房江  脚本・画:よこみちけいこ  監修:呉かみしばいのつどい


【キムラDJ】
すごく当たり前のことが・・・っていうねえ。

【俊山DJ】
この当たり前の毎日が、ホントは奇跡かもしれませんしね~
感謝しなくてはっていう気持ちになりましたねえ。

【キムラDJ】
広島はね。8月6日を前に、もちろん原爆の話もそうですけど、それ以上に、日本っていう国で「戦争体験」をされている方が、次の世代にバトンをどういう風にわたしていくのか問題になっていると思うんですけど、そんな中、中峠さんが"語り継ぐ"ということについて、どんな思いをお持ちなのですか?
 
【中峠さん】
特に、子ども達は、戦争の話しだけ聞いたのでは想像がつかないと思います。
だから、大人も子どもも、誰にでも一目でわかるというか、わかりやすいのが紙芝居なんですね。

【キムラDJ】
温かみがありますしねえ。

【中峠さん】
去年、紙芝居が出来上がったんですが、東京のグループが「ふうちゃんのそら」を取り上げて、年間計画の中に組み込まれて紙芝居をするっという事を聞きました。

【キムラDJ】
うれしいですねえ。伝わっていくという事ですからねえ。

【中峠さん】
思いがけないことで、そんな遠いところでも広がっていってるっていう・・・
今後、この紙芝居を上演する人たちが次々と、呉空襲の話を語り継いでいくことになります。
呉の子どもたちが見た後に、平和についてそれぞれの独自に考えたことを、感想文に書いてくれているんです。

【俊山DJ】
自分の言葉での感想なんですね。

【中峠さん】
そうなんです。
あ~せえこうせ~といったことではなくて、ちゃんと自分の言葉で、それぞれが表現していることがうれしいですねえ。

【キムラDJ】
こういうひとつひとつの活動が、子ども達へのメッセージとしては届きやすいですし、子どもだけではなく戦争体験をしていない大人へもね、そういう思いを知るっていう事は、すごく大切なことですよね。

【中峠さん】
そうですね。大人が知るっていう事が大切ですよね。
高齢者もね、呉で生まれて、ちょっと離れたところで育ったって方は、呉の空襲を知らない人もたくさんいて、たった去年知るようなことなんです。

【キムラDJ】
紙芝居「ふうちゃんのそら」は、絵本にもなっています。
この夏、お子さんに読み聞かせしてみては如何でしょうか?
それでは最後に子育てに奮闘中のパパママへメッセージをお願いします。

【中峠さん】
日常的に、絵本を読んであげて下さい。
しっかり抱っこしてあげて下さい。子どもの存在って平和そのものだと思います。
子どもたちの笑顔が消えることのありませんように。

【俊山DJ】
ありがとうございました。
『今日は、「人形劇のあひる座」主宰 中峠 房江(なかたお ふさえ)さんに、
「語り継ぐこと」というテーマでお話しを伺いました!
ありがとうございました!!