ひろしまこども夢財団★papamama smile club

「「乳歯の歯並び」について」

■日時 平成29年11月16日(木)15:10~
■出演 広島県歯科医師会副会長 小島 隆(こじま たかし)先生
■ DJ 屋形英貴さん・小竹彩花さん

【小竹DJ】
今日は、「乳歯の歯並び」について、広島県歯科医師会で副会長を務められている、
小島 隆(こじま たかし)先生にお話しをお聞きします!よろしくお願いします。

【小竹DJ】
今回のテーマは「乳歯の歯並び」個人差はありますが、乳歯は、生後6~7か月に歯が生え始め
3歳前後に、20本全ての歯が生え揃うといわれていますよね。
そうした中、お子さんの歯並びが気になるというお父さんお母さんも多くいらっしゃるでしょうね。

【小島先生】
そうですね。最近は、歯の健康への関心が高くなっているので、お子さんのむし歯はかなり減少しています。
それに反して3歳児健診の時や、歯科医院を受診された時に"矯正治療はまだ始めなくてもいいですか"と
心配される方が多くいらっしゃいますが、すぐに治療が必要なもの、そうでないものがありますので、
今日はそのあたりについて、お話したいと思います。

【小竹DJ】
お子さんの歯並びの状態ですが、実際にどういった悩みが多いですか?

【小島先生】
もっとも多いのが、「歯がガタガタに重なって生えている」「歯の間にすき間がある」
この2つの訴えです。
まず、歯のガタガタは、将来も歯のはえる場所が足りなくなる可能性はあります。
しかしながら、顎の成長もありますから、この年齢では、まだ治療は必要ではありません。
そして、逆に3歳の時のすきっ歯は、小さい乳歯の後に生えてくる、大きい永久歯に
交換する為に、必要な場所があるという、大切なことなのでそれほど気にされなくても大丈夫です。

【小竹DJ】
では、実際に3歳児検診で、どんな状態だと指摘をされてしまうのでしょうか?

【小島先生】
たとえば・・・
●本来1本ずつ生えてくる歯が2本くっついてしまった癒合歯(ゆごうし)

●生まれつき歯の数が足りない先天欠如

●正常な数よりも、多くの歯がある過剰歯(かじょうし)。

●上の前歯の間が開いてしまう上唇(うわくちびる)のところの上唇小帯(じょうしんしょうたい)という、
ひだの付きが深い状態などです。
しかし、これらの場合も、すぐに治療が必要ということはありません。
一緒に経過を見ていきましょう!

【小竹DJ】
乳歯の間に、すぐにでも矯正の治療が必要な状態もあるんだそうですね?

【小島先生】
下の歯が上の歯より前に出ている歯並び。下顎前突(かがくぜんとつ)・反対咬合(はんたいこうごう)と
いわれる、いわゆる受け口・しゃくれ。受け口の状態のままだと下顎が上顎の成長を邪魔するからです。
そしてもうひとつは、奥歯を噛み合わせた状態で前歯を見ると、下の前歯が上の前歯で隠れて
見えなくなる、過蓋咬合(かがいこうごう)。
噛みあわせが深すぎて前歯が重なってしまう状態です。
過蓋咬合は、年齢が高くなってから矯正すると、顎が長くなることがあると最近言われています。
こういった状態に気付いた場合は、乳歯でも矯正治療が必要になる場合があるので、
早めの受診をおすすめします。
 
【小竹DJ】
そのほか、普段の生活習慣で気を付けた方がいいことはありますか?

【小島先生】
はい。口呼吸、指しゃぶりや爪咬み、舌を前に出す癖が歯並びに影響を及ぼしますので、気を付けて
見てあげてください。また、頬杖をつく癖があると、奥歯のかみ合わせが悪くなりますし、下唇を
かむ癖があると、出っ歯になりやすいです。
このような生活習慣は改善することが大切ですし、正しい呼吸、飲み込み、発音などをトレーニング
することが重要です。最近は「あいうべ体操」というのも効果的だと言われています。

【小竹DJ】
実際に「あいうべ体操」をやってましょう。

【小島先生】
これでもなかなか癖が直せないときには装置を使い、治療を行う必要があります。
口呼吸は扁桃が大きい、慢性の鼻詰まりなども考えられるため、まずは耳鼻科治療を優先します。
また、乳歯に大きな虫歯があったり、けがなどが原因で早期に抜歯をすると、永久歯の歯並び
異常の原因となったりすることがありますので、しっかり見てあげることが大切。

【小竹DJ】
ちょっとした努力や生活習慣で改善されることもあるということですね。

【小島先生】
そうですね。乳歯が生えそろった3歳前後の時点では、まだ歯並びの治療の必要はないことが
多いですが、状態によっては、歯科医師による経過観察が大切なこともあります。顔面の発育は、
出生時が35%、3歳で70%、8歳で85%くらいだといわれています。中でも3歳は、発育の途中
でもあるし。
発育には個人差もあり、歯科医師、できたら小児歯科医により、経過を観察することは重要です。
ぜひ気軽に相談できる、かかりつけ歯科医を見つけて定期検診を受けて、最良のタイミングで
治療をされることをおすすめします。

【小竹DJ】
今日は、広島県歯科医師会で理事を務められている、小島隆先生に「乳歯の歯並び」について、
お話しを伺いました!ありがとうございました!!