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子どもの健康・病気・けが

乳幼児の事故や病気

赤ちゃんの病気
発熱

発熱の大部分が病原体(ウイルスや細菌など)の感染によって起こります。つまり病原菌に対し体を治そうと闘っている状態。だから熱が出たからといってすぐに解熱剤を使う必要はありません。反対に重ね着をさせて無理に汗をかかせるのも間違いです。 38℃以上の高熱が続くときや、生後3カ月以内の熱については医師に相談しましょう。 【家庭で気をつけること】
家庭で心がけたいのは『安静・保温・栄養及び水分補給』です。発熱したら部屋の温度を 20~25℃、湿度 60%程度に保ち、消化のいいものや水分を与えましょう。また赤ちゃんは泣いた後、ミルクを飲んだ後など、一日のうちで 0.5℃以上体温が変化します。普段から平熱を把握しておくことが大切です。平熱プラス1℃で発熱と考えればいいでしょう。

せき

せきは気管に入った異物を吐き出すための防衛反応。カゼ症候群によるものが主です。夜にせきが出て止まらない場合には、小児科で鎮咳剤や、絡んだタンを滑らかにする去痰剤を処方してもらうこともあります。せきに伴い呼吸困難がある場合はぜんそくや肺炎の疑いもあります。ゼーゼーと肩で息をしたり、小鼻がピクピク動く時は自然な呼吸ができていないサイン。すぐに医師に相談をしましょう。また、ピーナッツや豆類を食べて突然激しくせき込み、顔を真っ赤にしていたら、喉に詰まらせているおそれがあります。両足を持って逆さにし、背中をたたいても出てこない場合は、すぐに病院へ。 【家庭で気をつけること】
発熱したときと同じように、部屋の温度を 20~25℃、湿度を60%程度に保ちます。気管の乾きを和らげるためにしっかりと水分補給もしてあげましょう。発熱がなければお風呂に入れてあげて、自然に湯気を吸わせることも効果的です。入浴後は湯冷めしないようにすぐに休ませてあげましょう。

嘔吐

赤ちゃんの食道や胃はまだ十分に発達していません。胃の入り口(噴門)のしまりが十分でないため、飲んだミルクを吐くことがありますが、こうした現象は赤ちゃんによく見られること。吐いた後も機嫌が良ければあまり心配はありません。しかしこの状態が続けば医師へ相談しましょう。固形物を食べるようになれば自然と治ることが多いようです。 【家庭で気をつけること】
吐き気があり機嫌が悪そうであれば、無理に食べ物やミルクを与える必要はありません。吐いた直後に食べさせると再び吐くことが多いからです。1時間くらい安静にし、少し落ち着いたら経口補水液などで水分補給。離乳食が進んでいれば、くず湯やおかゆ、煮込んだうどん、野菜スープ、リンゴなどがいいでしょう。柑橘系や海草類は避けましょう。
嘔吐を伴う病気
〇先天性肥厚性幽門狭窄症(せんてんせいひこうせいゆうもんきょうさくしょう)
生後2〜4週間前後に、噴水のような激しい嘔吐を繰り返す場合には、先天性肥厚性幽門狭窄症が考えられます。これは胃の出口の筋肉が厚くなり、ミルクさえも通らなくなる可能性があります。激しい嘔吐を繰り返し、赤ちゃんがやせていくようであれば、 すぐ医師に診せましょう。 多くの場合、手術が必要になります。

〇胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)
赤ちゃんの激しい嘔吐を伴う病気に、胃軸捻転症も考えられます。これは、胃がねじれたようになってしまう病気です。ミルクを飲んだ後、うつぶせ抱き、もしくは上半身を少し高くして右を下にしておくと、あまり吐かなくなります。しかしこの判断は一般の人には難しいため、医師の診断に任せましょう。

〇乳児嘔吐下痢症
秋の終わりから冬にかけてはノロウイルス、冬から春先まではロタウイルスによって起こるのが流行性の乳児嘔吐下痢症です。ノロウイルス感染の最も重要な予防方法は手洗いです。帰宅時、食事前には、家族全員が流水・石けんによる手洗いを行うようにしてください。嘔吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋をした上でバケツやたらいなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤 (200ppm以上) で消毒することを勧めます。いきなり洗濯機で洗うと、洗濯機がノロウイルスで汚染され、他の衣類にもウイルスが付着します。もちろん、水洗いした箇所も塩素系消毒剤で消毒してください。
ロタウイルスによるものは2歳くらいまでの子供がかかるケースが多く、空気感染により集団発生することもあります。嘔吐が続き、白色の下痢便や水様性の便が出て、激しい嘔吐があり、元気がなくぐったりしていれば、急いで小児科を受診しましょう。ロタウイルス感染予防のための、ロタウイルスワクチンは、定期予防接種になりました。

〇自家中毒 (ケトン性嘔吐症)
幼児から学童期にかけて、嘔吐症状をもたらすものに自家中毒があります。子供の精神的なストレス、またカゼなどからくる肉体的ストレスが主な原因で、尿にケトン体が出ると自家中毒と診断されます。ぐったりとして嘔吐が激しいときは輸液をすることもあります。

下痢

赤ちゃんの便は、回数も状態もいろいろです。人工栄養の便も、母乳栄養の便も性状はあまり変わりませんが、気になる便は水様性、白色の下痢便、血液や膿、粘液などが混じった下痢便。それに悪臭の強い便も要注意のため、医師の診断を受けましょう。 【家庭で気をつけること】
母乳栄養ならそのまま与えて大丈夫です。果汁や離乳食を与えている場合は、それをしばらく制限して、3~4 時間ごとに母乳を与えましょう。人工ミルクの場合は通常より 1 回の量を少なくして回数を増やして飲ませます。下痢を伴う病気は感染力が強いため、便の処理は要注意。使い捨ての手袋とマスクを着用しましょう。
下痢を伴う病気
〇乳児嘔吐下痢症
前出の嘔吐を伴う病気を参照。

〇細菌性の下痢症
細菌を病原とする下痢症で、病原性大腸菌やサルモネラ菌、キャンピロバクター、赤痢菌などが代表的です。主に食べ物から感染します。発熱、嘔吐や下痢を伴い、便は血液や膿などが含まれた泥状の下痢便で、悪臭を伴います。医師の診断を受けましょう。

便秘

排便に困難を伴うほど硬い便が出る場合を便秘と言います。2〜3日排便がなくても、便が比較的軟らかく、赤ちゃんが機嫌がよければほとんど問題はありません。硬い便をいきんで出そうとするあまり、赤ちゃんの肛門に傷がつき、出血を起こすのが問題です。場合によっては緩下剤を内服したり、浣腸をすることも必要でしょう。 【家庭で気をつけること】
薄めのミルクを与えると便秘がちになります。ミルクはラベルに書いてある通りに作りましょう。便秘は離乳食になると自然に治ってくるものですが、便秘がちな赤ちゃんなら、普段から水分や食物繊維をたっぷり含む野菜、果物、場合によっては麦芽糖などを与えるといいでしょう。4~5 日以上便が出ない場合、綿棒浣腸も効果的です。
便秘を伴う病気
〇巨大結腸症
大腸の一部に神経細胞が欠如している病気。座薬でも浣腸でも便が出ないため、腸がだんだん大きくなってお腹が膨らんでいきます。手術が必要になるため、すぐに診断を受けましょう。

発疹

発疹には、おむつかぶれやあせもなど、皮膚の病気以外に、ウイルス感染による病気の症状のもの、アレルギー性のものなどがあります。発疹によっては人にうつる病気も多いので、気になる発疹があれば早めに小児科の受診を。また発疹以外に 『熱が出る』 『吐き気がある』 などの症状があれば、その都度、医師に報告、相談しましょう。 【家庭で気をつけること】
赤ちゃんの皮膚はデリケートで湿疹ができやすい状態。体質にも関係があり、両親や兄姉に同じように皮膚の弱い人がいることもあります。湿疹ができたらまず皮膚を清潔に保つこと。入浴やお湯で絞った清潔なタオルで顔や体を拭いてあげてください。拭いた後に保湿クリームや軟膏を塗ると効果的です。肌に刺激の少ない木綿の肌着を着せましょう。
発疹を伴う病気
〇じんま疹
乳児期は急性のものが多く、食物アレルギーやかぜによるものが比較的多いのが特徴。通常、かゆみを伴い、食後2時間以内に出現します。軽いものは2〜3時間で消えますが、全身に出る、唇や目が腫れる、咳き込むなどの症状があればただちに受診を。食事制限など勝手に行うと、栄養面でも問題です。入浴などで体を温めたり、掻くと広がりやすいので、冷たい濡れタオルで拭くといいでしょう。

〇湿疹 (アトピー性皮膚炎を含む)
湿疹は皮膚が未発達で薄い乳児は、ほとんどが経験するものです。軽度なら皮膚の手入れ ( 『家庭で気をつけること』 参照) で治っていきますが、かゆいからと、手や衣類、シーツなどでこすると悪化します。ジュクジュクした湿疹なら受診しましょう。また顔だけでなく頭、首、肘や膝の内側などの湿疹、もしくは全身に湿疹が出ているときはアトピー性皮膚炎の疑いがあります。専門医へ相談され、民間療法には手を出さない方が無難です。

ひきつけ(けいれん)

突然意識がなくなり、手足を固くしてピクンピクンとなるのがひきつけです。発熱中5分以内に治まれば、多くの場合、熱性けいれんなのであまり心配はいりません。落ち着いたら医師へ受診しましょう。発熱後20〜30分間けいれんが続くようなら髄膜炎や脳炎などの可能性もあります。熱のない状態で長時間けいれんが続く場合はてんかんも考えられます。すぐに医師に相談を。 【家庭で気をつけること】
赤ちゃんがひきつけを起こすと親は大声を出したり、体をゆすったりしがちですが、こうした刺激はよくありません。まず衣類をゆるめて静かに寝かせ、吐いたときのどにつまらないよう、体や顔を右横に向けておきましょう。舌を噛まないように「何かを噛ませておく」と言われますが、舌を噛むことはめったにありません。自然な姿勢をとらせてあげれば自然と治ります。
ひきつけを伴う病気
〇熱性けいれん
1〜2歳の間に多く見られる高熱を伴うひきつけです。赤ちゃんの脳はまだ未熟であるため急な高熱にびっくりして起こることもあるのです。ほとんどの場合、5分以内に治まります。ひきつけが治まった後、受診しましょう。両親のどちらかや兄姉が過去に熱性けいれんを起こしたことがある場合、起こる確率は高くなるようです。

感染症

赤ちゃんは母親から免疫をもらっているので、産まれて間もなくはあまり病気をしません。しかし生後4〜5か月頃になるとその免疫がなくなりはじめ、ウイルス性の病気に感染するようになります。
感染症の種類
〇麻しん(はしか)
かかりはじめはかぜに似た症状。高熱とせきが出て、3日目くらいにはコプリック斑といわれる口内疹、さらには全身に赤い発疹が広がります。1週間ほど熱が上がったり下がったり、赤ちゃんにはつらい病気です。肺炎や脳炎を併発することもありますが、予防接種でほとんど予防することができます。

〇風しん(三日ばしか)
感染から2〜3週間の潜伏期間の後、軽い発熱と全身に小さな発疹が出て、リンパ腺も腫れてきます。約3日で治るので三日ばしかとも呼ばれていますが、大人になって感染すると高熱が続き、頭痛・関節痛を伴いやすくなります。妊娠初期にかかると赤ちゃんにさまざまな先天性異常をきたすので予防接種を受けておきましょう。

〇水ぼうそう
2〜3週間の潜伏期間の後、37〜38℃の熱が出たり、全身にかゆみを伴う発疹が出て、やがて水泡 (小さな水ぶくれ) となって広がる病気です。すべての水泡がかさぶたになれば完治で、人に感染しなくなります。感染力も強いため予防接種は必ず受けておきましょう。

〇突発性発疹
生後6カ月から1歳半くらいまでの発疹で多いのがウイルスによる突発性発疹。高熱が2〜3日続き、熱が下がった途端全身に赤いぶつぶつができます。その後、発疹は自然に消えるので心配はいりません。 吐いたり、 ひきつけを起こした場合は、小児科を受診しましょう。

〇おたふくかぜ
熱を伴い耳やあごの下が腫れる (耳下腺の炎症) 病気です。口を開けると痛むので、食事はあまり噛まなくていいもの、消化のいいものを与えてあげましょう。腫れは1週間程度で引きますが、熱、頭痛、嘔吐がひどい時には髄膜炎を起こしている可能性もあります。また耳下腺炎はおたふくかぜ以外のものもあります。反復して何度もかかるような場合は医師へ相談してみましょう。

〇りんご病(伝染性紅斑)
熱が出ることはなく、ほっぺの部分が紅斑でりんごのように赤くなるのがりんご病。空気感染によってうつると考えられます。1〜2日後には、腕や足の外側にも発疹が出ます。 発疹が出てしまえば感染力はなく、通園・通学できます。ただし妊婦が感染すると胎児が重度の貧血になり流産・死産の可能性もあります。

〇手足口病
ウイルスによる感染で、 手のひら、 足の裏、口の中に水ぶくれのような発疹が出てきます。熱いもの、辛いもの、酸っぱいものを食べるとしみるので、子供のほしがるものを食べさせましょう。口の中は2〜3日、手や足の発疹は数日〜1週間で消え、跡を残さず治ります。

〇溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
幼児や学童を中心によくかかる病気。 38〜40℃の高熱が出て、のどが腫れて痛く、吐き気、鼻水、頭痛、腹痛といった症状が現れます。さらに1〜2日でピンク色の細かい発疹が胸や腰の辺りに現れ、全身が赤くなることもあります。3〜4日後には舌に 「いちご状舌」 と呼ばれる赤いブツブツが出ます。感染後5〜10日間は抗生剤の服用が必要です。

〇RSウイルス感染症
咳、鼻水、発熱といった症状で発症し、小さい赤ちゃん (生後6か月未満) ほど重症化しやすい感染症です。次第にゼーゼーがひどくなり、哺乳力低下や呼吸困難などが見られる場合もあります。発症から1週間は症状が強く出ることがありますので、かかりつけの先生に続けて診てもらいましょう。

【かかりつけ医】乳幼児期は突然病気になったり、ケガをすることが多々あります。このような時でも慌てないよう、普段からかかりつけ医を持っておくと、安心です。


赤ちゃんの事故
転落・転倒

〇親も転倒に注意しましょう
油断しがちな親の転倒もしっかり予防しましょう。 最も簡単な防止策は、 靴下やスリッパなど、 滑るものを履かないことです。また、浴室など滑りやすい場所には滑り止め付きのマットを敷くこと、上の子供が赤ちゃんを抱くときは大人が支えることも大切です。

〇赤ちゃんにとってはどこでも高いところ
少しの高さでも赤ちゃんにとってはとても高い場所です。寝がえり以外にも、 ちょっとした動きで転落する場合も多く見られます。テーブルやソファなどに寝かせないようにしましょう。目を離すときはベビーベ ッドの柵を上げる、ベビーカーでは必ず安全ベルトを締める、これらをしっかり守りましょう。

〇階段は特に気を付けて
階段は、家の中で乳幼児が最も転落しやすい場所の一つです。利用するときは、手をつなぐか、大人が下側を歩くようにしましょう。また、 階段の上がり口、 下り口にフェンスを置くなど、一人でのぼらないための工夫も大切です。

〇小さな段差も乳幼児には大きな障害
大人にとっては何てことはない敷居でも、頭が大きく重く、うまくバランスを保つことができない乳幼児は小さな段差でつまずきます。また、視野も狭いので、大人が手をつないで支えることで、 転倒を防ぎましょう。

〇乳幼児が滑りやすいところをチェ ック
最も滑りやすい場所は、浴室や脱衣所、キッチンなどの水回り。また、すその長いズボンや大きめのスリッパも滑る原因です。玄関マ ットやラグには滑り止めを!

窒息

〇うつぶせ寝はダメ!寝具選びも慎重に
寝ているときの窒息を防ぐには、うつぶせ寝を避け、あおむけで寝かせることが大切です。SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防にもつながります。また、体が沈むほど柔らかい寝具、重い寝具も使わないようにしましょう。

〇首をしめつけそうなものは遠ざけて
誤って首をしめつける可能性のあるものは家の中にあふれています。例えば、カーテンのひも、よだれかけのひもなど。長いものやひもは、赤ちゃんから遠ざけましょう。また、ベビーベッドや滑り台の柵に頭をつっこんで抜けなくなり、首がはさまる危険もあります。

誤飲

〇赤ちゃんの誤飲ナンバー1はタバコ
厚生労働省の調査で、誤飲事故の原因となった製品として、タバコが最も多いことが判明。タバコは体に有害な物質が多く含まれ、死に至ることもあります。タバコに関係するものは、すべて乳幼児から遠ざけましょう。また、洗剤や薬品などの誤飲も多いので、子供の手の届かないところへ置くか、扉を開けられないようにしましょう。

〇家の中には誤飲を誘う小物がいっぱい
6か月を過ぎるころから、赤ちゃんは何でも口に入れたがるようになります。針やピン、錠剤、カプセル、硬貨、電池など、その対象は多岐に渡ります。赤ちゃんののどを通ってしまう大きさ、直径39㎜、長さ51㎜以内の物は、手の届かないところに置きましょう。

おぼれ

〇浴槽・洗面器に水を入れておかない
浴槽の縁の高さが50㎝未満の場合、転落しておぼれる危険性が高まります。風呂場に赤ちゃんを一人にしない、残し湯をしないことが大切です。また、風呂場には鍵を取り付け、かける習慣を。洗面器にも湯を残さないようにしましょう。

〇洗濯機や水槽も、おぼれる原因の一つ
浴室以外にも、家の中にはおぼれる原因となる場所があります。水槽、洗濯機、洗面台など水を使う場所では、一人にしないようにしましょう。ベランダや庭での水遊びをさせるときは目を離さないようにしましょう。

やけど・けが

〇ストーブやヒーターは要注意!
赤ちゃんは好奇心が強く、熱いものにも興味があれば触ってしまいます。ちょっと目を離したすきに、ストーブやヒーターに近づきます。暖房器具は必ず安全柵で囲い、近づけないようにしましょう。

〇炊飯器やポットにも興味津々
モクモクと蒸気が出る家電製品は、赤ちゃんの興味を引いてしまいます。炊飯器やポットは床から1m以上の高さの場所に置きましょう。また、赤ちゃんのいる場所ではアイロンを使わないようにし、使用後はすぐに片づけましょう。そのほか、家電製品の余分なコードを伸ばしたままにしないこともポイントです。

車中の事故

〇チャイルドシートは正しく装着を
0歳〜1歳半ごろ、身長70〜80㎝以下、体重10㎏未満は乳児用シートを使用しましょう。赤ちゃんの背中全体で衝撃を受け止めるために後ろ向き45度に取り付けます。またエアバッグが装備された助手席は危険です。必ず後部座席を使用しましょう。

〇車中での熱中症に注意しよう
近年、車中での熱中症は絶えることがありません。赤ちゃんは体温の調節が十分にできないため、大人以上に熱中症になりやすく、死の危険に至る可能性も高いことを認識しておきましょう。ほんの少しの短い時間でも、車の中に子供だけにしないようにしましょう。



幼児の事故
交通事故

〇歩行中は必ず子供と手をつなごう
ボールを追うときや、興味のあるものを見つけたとき、子供はすぐに没頭し、危険を察知できません。道路では必ず手をつなぎ、大人が車道側を歩きましょう。道路のそばで遊ばせないことも大切です。

〇三輪車は万が一の装備を
大人にとってはゆっくり進む三輪車も、子供にとっては立派な速い乗り物。転んだときの衝撃から身を守るため、ヘルメットは必ず着用させましょう。また、うまく乗れない場合や交通ルールが理解できないうちは、絶対に道路では乗せないようにしましょう。

けが

〇ドアで手をはさまないように注意
ドアのちょうつがい側にできるわずかなすき間にも、子供の小さな手は入ってしまいます。ドアの開閉時は子供の手の位置を確認しましょう。市販のカバーやストッパーを利用するのもおすすめです。

〇歯ブラシをくわえたままにしない!
歯みがきをしながら家の中を歩き回ると、転んで歯ブラシが突き刺さり、口の中を傷つける危険があります。歯ブラシを口にくわえたまま、 歩き回らないようにしましょう。

〇刃物の管理は徹底的に!
刃物は使用後、すぐに片づけましょう。また、刃物など危険なものは簡単に開けられない場所に片づけることが大切です。子供がハサミなどを使う場合は、必ず大人が付き添いましょう。

やけど

〇調理中は子供を近づけないで
使ったことのない道具やガスの炎など、キッチンには、子供の興味を引くものがいっぱいです。まず、調理中はキッチンに近づけないようにしましょう。熱い鍋などは手の届かない場所へ置きましょう。

〇花火やテーブルクロスもやけどの原因に
花火は必ず大人が付き添い、火が消えたあとはすぐに水につけましょう。またテーブルクロスをひっぱり卓上の熱い飲み物などでやけどをするケースも。テーブルクロスは使用しないようにしましょう。

転落

〇ハイチェアからの転落に注意
子供のためのハイチェアも一歩間違えれば転落へとつながります。ハイチェアの安全ベルトは必ず締めましょう。子供を一人で座らせたままにしないことも重要です。また、ハイチェ アで遊ばせるのもやめましょう。

〇ベランダは危険がいっぱい
危険を回避する鉄則は、子供がベランダの柵を乗り越えられる足場を作らないことです。段ボール箱、古新聞の束、ビールケースなどを手すりの近くに置かないようにしましょう。防犯グッズなどを活用して勝手に出られないようにしましょう。窓からの転落にも注意してください。窓際にソファーなどを置かないようにしましょう。

おぼれ

〇プールにも危険が潜みます
楽しいはずのプールも、遊び方を間違えれば、おぼれの原因となります。必ず子供の身長に合った深さのプールを選びましょう。プールに浸かる時間を制限し、適切な休憩を取らせるほか、常に子供から目を離さないようにすることも重要です。

〇川辺の水遊びはハプニングに注意
川や海、湖での水遊びは〝ちょっと目を離したすき〞が危険。必ず大人が付き添い、子供から目を離さないでください。水に入るときやボートなどに乗るときは必ずライフジャケットを着用させましょう。

窒息・誤飲

〇ビニール袋で遊ばせると危険
ビニール袋を頭からかぶってしまうと、空気を遮断し、窒息の原因となります。ビニール袋やラップは、使用後すぐに片づけましょう。

〇食べ物による窒息にも注意
豆類や豆菓子、あめ玉などは、3歳まで食べさせないようにしましょう。餅やパンなどのつまりやすいものは少しずつ食べさせましょう。

〇小さなおもちゃの誤飲も多発
誤飲に関する相談件数のうち、5歳までの子供の誤飲が約8割を占めます。口だけでなく、鼻や耳に入れることもあります。小さなおもちゃは手が届かない場所に片づけましょう。踏み台になるものはしまい、部屋の整理整頓を心がけましょう。